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「おい、誰か救急箱持ってねぇか?」
土方が隊員に尋ねる。
「こいつの治療頼む。あと頭の方も。」
すかさず土方コノヤローの首に剣を向ける。
「ったく、ほら、行くぞ。」
土方コノヤローと隊員の後ろをついて行き、手に包帯を巻かれた。
「なんでこうなった。」
「…チャイナとバトってたらやられやした。」
「まだ仲ワリィのかよ。程々にしとけ。」
咄嗟に出た嘘を、この野郎は信じやがった。
「よし、飯食いに行くか。」
「あー、今日は遠慮しまさァ。腹減ってねぇんで。」
「はぁ?今日は俺の奢りだ、近藤さんも行くだろ?」
「あぁ、もう食堂も閉まってるしな、久しぶりにラーメンでも行きたいな。なぁ総悟」
「…すいやせん、二人で行ってきて下せェ。」
「「?」」
「今は…一人にして下せェ。」
「……わかった、行くぞ。」
土方さんは近藤さんの首に腕を回し、Uターンする。
ありがとうございやす。
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