依頼

3/3
前へ
/10ページ
次へ
「あぁ、終わったよ。…ほう、ちょうど良いところに…」 マスターは戒を見つけると、にやりと笑った。 「! な、なんだよ」 戒は警戒しながらマスターを見上げる。 マスターはカウンターに腰をおろし、戒を見下ろす。 「戒、今日あたしが呼んだ理由解るかい?」 相変わらずにやりとした笑みを絶やさずにマスターは問う。 「知らねぇよ! マスターが朝早くに使役魔よこしたんだろ?」 だから来た。と戒はその後に小さく呟いた。 「そうだったね」 マスターはハハッと豪快に笑った。 「あんたに、行ってほしい仕事があるんだよ」 「無理」 マスターが話の流れで自然に言った言葉を戒は直ぐ様拒否る。 「ほう、あたしの言う事が聞けないのかい?」 「だってマスターからの依頼は大抵、無理難題を押し付けてくる」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加