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「あぁ、終わったよ。…ほう、ちょうど良いところに…」
マスターは戒を見つけると、にやりと笑った。
「! な、なんだよ」
戒は警戒しながらマスターを見上げる。
マスターはカウンターに腰をおろし、戒を見下ろす。
「戒、今日あたしが呼んだ理由解るかい?」
相変わらずにやりとした笑みを絶やさずにマスターは問う。
「知らねぇよ! マスターが朝早くに使役魔よこしたんだろ?」
だから来た。と戒はその後に小さく呟いた。
「そうだったね」
マスターはハハッと豪快に笑った。
「あんたに、行ってほしい仕事があるんだよ」
「無理」
マスターが話の流れで自然に言った言葉を戒は直ぐ様拒否る。
「ほう、あたしの言う事が聞けないのかい?」
「だってマスターからの依頼は大抵、無理難題を押し付けてくる」
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