夏の日差し

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暑くて暑くてたまらない 太陽と地面が一番近くなる お昼の十二時 温められた地面が熱を放って 一日のうちで一番暑い お昼の二時 今はその中間の お昼の一時で あたしはこの暑さにうんざりしている 「10番テーブルお願いします!」 「はーい!」 あたしは急いで10番テーブルへいき デミグラスソースまでもが綺麗にたいらげられているお皿や氷が既に溶けてしまったコップをトレーに重ねて テーブルを丁寧に拭いた お昼のカフェは入りが多い 主なお客はお昼休みの若いOLで たまにサラリーマンが来る程度 この暑さからなのか人気は 外の席 日陰になっているし、時々涼しい風がふく、それにこの真っ青な空が見えるから もしもあたしがお昼休みにくるOLだったら やっぱりこの席を選ぶだろう あたしは目をつぶり ゆっくりと大きく息を吸い込んだ 夏の日差し どんどん気温が上がる一時の空気 蝉の声 こんな日は今でも決まって思い出す 高校二年の夏
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