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ガルside
「ま、待つのじゃ！」
儂は何処かに行こうとするあやつを呼び止めようとする。
「昼までには帰るから～。」
そんな事とはお構い無しにさっさと行く小僧、聞こえてて無視しておるな…絶対そうじゃ。
まったくあやつは人の話を聞かんのか！？
まぁ儂は人じゃなくてドラゴンじゃがの。
それより昼までには帰ると言うとったが昼飯はどうするつもりなのじゃろうか…また川でも行って魚でも釣ってくるのかの？
さっき走って行った小僧、神威がこの世界に来てから一週間が立つ。
最初はそれなりに礼儀正しかったが段々砕けた口調になってきて儂の名を縮めてガルと呼び始める今日この頃じゃ…
じゃがそんな風に呼ばれるのは久しかったから幾分嬉しかったの……っとそろそろ儂も出掛けねばいけんの、あやつに出掛ける事を伝えようと思うとったのにさっさと行きよってからに…まあ昼までには帰れるじゃろうし別によいかな。
ではそろそろ行くかの。
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