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「犯罪者か…幸い名前も分かってるしアレを使うか。」
神威は一度深呼吸をすると右手を狼男の頭の上に乗っける。
「ちょっと覗かせてもらうよ、[心読:マインドリーディング]。」
そう言うと神威は眼を閉じた、数十秒後に眼を開けた神威は喋りだした。
「…成る程、元々は研究所の実験体で研究所の研究によって本能が暴走、研究所を潰し逃げたけど研究の副作用で理性が無くなり一般人を襲ったのか…。」
どうやら神威は相手の記憶を見る能力を使ったようだ。
「時たま理性を取り戻す事があったらしいが既に犯罪者として追われてると分かり逃走、そして此処にたどり着いたのか。」
神威は溜め息を一つ吐く。
「元に戻す事はほぼ不可能だな、まぁ取りあえず連れて帰るか、殺すのも有りだけど何か寝覚めが悪いしな。」
そう言うと神威は狼男の右足を掴むと引こずりながら世界樹のある方向に歩き出した。
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