2155人が本棚に入れています
本棚に追加
世界樹の根元に戻るとガルが先に帰っていた。
「たっだいまぁ~、どっか行ってたけど何処に行ってたの?」
神威は先に帰っていたガルに何処に行ってたのか聞いた。
「それを言うのは儂の方じゃ!それより神威よ、その引こずっているのはなんじゃ?」
そう言うとガルは神威が引こずっている者を見る。
「襲ってきたからぶっ倒した。」
神威の簡素な答えを聞きガルは引こずっている者を見る。
「フム……こやつは獣人じゃの。」
ガルは狼男を見てそう呟いた。
「獣人って獣耳や尻尾を生やした可愛い女の子の事?」
「どれだけ限定的な獣人なんじゃ!男の獣人じゃて居るに決まっておろうが、それにコヤツも男の獣人じゃ!」
ガルは神威が抱いてる獣人の姿に呆れながらもツッコミを入れる。
「えぇ~、こいつ毛がもっさもさじゃん、獣人っていうよりほぼ狼じゃん、二足歩行してたけど。」
そう言うとガルはわずかだが眼を細め
「獣人にも色々とあるんじゃよ。」
ガルは哀しそうな瞳をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!