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「ふ~ん」
神威は一度ガルを見た後倒れている狼男を見た。
「それよりコレどうしよっか?」
そう言い倒れている狼男を指さす。
「どうすると言うと?」
「コイツ理性が無くて本能全開なんだよ、だから起きたらまた暴れるだろうからどうするかって聞いたの。」
「儂はどうだって良いぞ、何かしてくれば殺すだけじゃしの。」
ガルは淡々と当然のように言う
「物騒だな~、まぁ俺も人(?)の事言えないけど。」
そう言うと神威は腕を組んだ、どうするか考えてるようだ。
「う~ん…っそうだ!なぁガルちゃんコイツに魔力あるか。」
何か閃いたのか確認するようにガルに問う神威。
「ちゃん付けするでない!…まぁ有るには有るぞ、この世界の殆どの生物は魔力を有しておるからの。何故そんな事を聞くのじゃ?」
「前に言っただろ、俺の本当の能力は『略奪と貸与』、その条件として“俺が本来持たない”力を対象とする、つまりコイツから魔力を奪うことも理論上可能なんだよ。」
「確かにそれならば可能かもしれんが異世界の力を対象に出来るのか?」
ガルの当然とも言える疑問、神威の能力は元々違う世界の力であるので異世界に存在する力にまで効果が有るかどうか分からない。
「そこはまぁやってみなくちゃ分からないよ、異世界に来たの初めてだからね。」
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