ガルちゃんの頼み事?

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そう言った神威は倒れている狼男に近づき右手を相手の腹に置いた。 「初めての事だし何が起こるか分かんねぇからガルちゃんはちょっと離れてろよ。」 「分かったのじゃ。」 もう言い返す気が無いのかガルちゃんと呼ばれてもガルは特に反応を示さない。 「んじゃあ 行くぜ…能力[略奪:スティール]発動!」 そう言った瞬間神威の右手から黒い光が発せられた、それと同時にガルは神威から魔力を感じ取れるようになってきた。 (まかさ成功するとはのぅ。) そう思っていたガルだがおかしな事に気がついた、それは狼男の全身に生えている体毛が少しずつ少なくなっているように見えるのだ、変だと思い神威を見ようとしたら突然神威が苦しみだした。 「グッ…ガァァ……ア゙ア゙ア゙……ハァ…ハァ……ガァァ…ハァ……ハァ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙………」 苦しみだした神威、だがそれでも右手は狼男にくっついているように離れない。 「カムイ!大丈夫か!?」 元々何が起こるか分からなかったとしても苦しみだした神威にガルは意識が有るかどうか確認するためにも声を出した。 「ウッ…大丈夫…ダ、ドうやら魔力ハ遺伝子と何ラかの因果関係に有るヨウだ、魔力ト一緒にコイツの遺伝子情報まデ引っ張ってヤがル!」 神威が言い終わりると急に神威の体から毛が生えだした、魔力と共に奪った遺伝子によって狼男のように毛が生えだしたのだ。
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