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「構いません、それに早くしないと気が変わるかもしれませんよ?」
と言いベルクは少し笑う。
「変わる気何て無いくせによく言うよ、じゃあ始める前に何か言い残す事はあるか?」
「最後何だからな何でも言って良いぞ。」と付け加えるように言う。
「では最後に頼み事を聞いてくれませんか?」
「俺が出来る事ならな。」
神威は一応と思って言っておく。
「私には妹がいるのですが妹を宜しくお願いします。」
「おいおい、お前の妹と会ったことは無いし会えるかどうか何てわからんぞ?」
神威は眼を細めて言う。
「良いじゃないですか、ひねくれた神様はきっと貴方と妹を引き合わせてくれますよ。」
「それはもう運命のように。」と言いニッコリと笑う
「神様は簡単に願い何て叶えてくれねぇよ、てか最後まで他人の心配か…お前みたいのが偽善者って言うのかね?」
「子供の頃に別れたきりですがそれでも私の妹です。
それと私は偽善者なんて高尚なものじゃ無いですよ、私は只自分の性で誰かが傷ついたりするのが嫌なだけです。
既に自らの手で人を殺めた私が言うのはおかしいですがね。」
そう言うとベルクは悲しそうな表情をする、「実験の性だとしても人を殺したのには代わり無いですから。」とベルクは呟いた。
「分かったよ、妹さんの件は何とかやってみるよ、ただ会えたらの話だがな。」
神威は溜め息を吐き言う。
「えぇ、宜しくお願いします」
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