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神威side
俺がベルクを殺してから更に数日が立った。
ガルは相変わらず朝に出ていっては夕方になると帰ってくる、何処に行ってたのか聞くと何時も「野暮用じゃ。」と言ってはぐらかす、まぁ別にどうでも良いんだけどやっぱり気になってしまう。
そろそろ尾行でもしようかな、何て考えながら晩飯を食べているて急にガルから話しかけて来た。
「なぁ、神威よ。」
何処と無く歯切れが悪そうに言うガル、まだ俺がベルクを殺したことを引きずっていると思ってるのか?
「ん…何だ?ガルちゃん。」
取りあえず俺は普通に返事をして見ておく。
「実はの、頼みたいことがあるんじゃが…聞いてもらえんかの?」
頼み事?それって最近出かけているのに関係してんのか?
「まぁ俺は別に良いけどさ、どんな内容なのよ?」
取りあえず内容を聞かなきゃイエスともノーとも言えないからな。
「それは…、着いてきてくれるなら話してやろう。」
急に上から目線だと!?多分余り言いたくない内容なのは何となく分かるがそれでも急にそんな態度になんなよ。
「はぁ、分かったよ。着いていけば教えてくれるんだろ?だったらまぁ行くのもやぶさかではないってやつだよ。」
そんな俺の言葉に「すまんの」と言うと木のうろに入って行った。
いやいやいや、何か突っ込んでくれよ。あれだよ、『やぶさかでもないって何むずい言葉使ってんだよ』とか言ってくれよ、突っ込む気力が無いほどの事態のなのか?まぁ明日になれば判るか。
神威はそう思考を纏めると食べ掛けの晩飯を食べて直ぐに寝た。
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