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｢ふぅ…、まぁこんなところかの。｣
そう言いながら男性は自分の身体を見る。
｢え～っと、ガル…だよね？｣
神威は恐る恐る自分の身体を見回している男性に声をかける。
｢当たり前じゃろうが神威、他に誰が居ると言うのじゃ。｣
自分の身体を見回すのを止め此方を向きそう言うガル。
｢いやぁ、ジジィ口調だし老竜って言ってたからてっきりじいさんになるのかと思ってた……。｣
神威は頭を掻きながら答える
｢むっ、そう言えばちゃんと言って無かったかのう？ドラゴンは産まれた時の段階から子竜、成竜、老竜、古竜となるのじゃ。子竜が人間でいう10歳位まで、成竜は20歳位まで、老竜は40歳位まで、最後に古竜が人間と同じ様に死ぬまでなんじゃ。｣
最後まで言ったあとのガルは何故かドヤ顔をしていた。
｢あ、そうなの。豆知識乙。｣
そんなガルに対して興味無さげにスルーする神威。
｢むっ、少々冷たくないかの？｣
ガルは何気に冷たい神威を少し睨む。
｢それより速く行こうぜ、あそこの村に最近行ってたんだろ。｣
そう言いながら神威は目線をガルから村の方に向け歩き始める。
｢ふむ、半分当たりといったところかの。確かに村の住人じゃがあやつは村の外れにすんでおるからの。｣
ガルは先に歩いている神威に近づき並んで歩きながら言う。
｢何だよ、引きこもりか何かか？｣
神威は並んで歩くガルを横目で見る。
｢其奴は儂の弟じゃ、あと引きこもってる訳じゃないぞ。それに結婚もしておるしのう。｣
言い終わると同時に並んで歩いてたガルは前に出て｢こっちじゃ。｣と言い歩いてた方向と微妙にずれた方向に歩き出す。
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