1幕

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彼の名前は白神 恭(しらがみ きょう)どこにでもいる高校三年生。 ただ・・・自分という意識をもった十年もの長い間、彼はいじめに堪えていた。 最初は辛かった。 でも・・・馴れというのは恐ろしい。 自分の心を凍らしてただ作業する人形の様にいじめに堪えてきた。 親からも虐待を受けたがただ堪えた。 ただ世界は彼を見捨てはしなかった・・・ 「うぉら!!」 グシャグシャと男が僕の顔を殴っていく。 ・・・痛みはとうの昔に馴れた。 僕はなんで殴られているのか考える。 「クズの分際で!! その目がムカつくんだよ!!」
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