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彼の名前は白神 恭(しらがみ きょう)どこにでもいる高校三年生。
ただ・・・自分という意識をもった十年もの長い間、彼はいじめに堪えていた。
最初は辛かった。
でも・・・馴れというのは恐ろしい。
自分の心を凍らしてただ作業する人形の様にいじめに堪えてきた。
親からも虐待を受けたがただ堪えた。
ただ世界は彼を見捨てはしなかった・・・
「うぉら!!」
グシャグシャと男が僕の顔を殴っていく。
・・・痛みはとうの昔に馴れた。
僕はなんで殴られているのか考える。
「クズの分際で!!
その目がムカつくんだよ!!」
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