1幕

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そうか・・・理由なんてないのか。 「ほどほどにしとけよ。 殺しちまったら俺達が捕まるんだから」 男の連れなのか煙草を吸いながら止めるわけもなくただ見ていた。 「わぁってるよ。 おい、バット貸せよ、バット」 その隣からバットを持った別の男が現れた。 バットか・・・きっと痛いんだろうな。 まるで他人がそれをくらうような、そんな考えだった。 バットを受け取ると男は勢いよくバットを僕に振り下ろしてくる。 ドゴッ!っとバットが背中にめり込んでいく。 あぁ・・・やっぱり痛い。 何も変わらない表情を男は腹が立ったのか僕を踏み付けていく。 「なんか言ったらどうなんだよ!! 痛いとか助けて下さいとか言ってみろや!!」 バットが僕の頬を打ち抜いていく。
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