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「お黙りなさい!!貴方方のような下賤な者達が居るからいつまで経ってもルーナーに対する対策が出来ないのよ!!」
……只今華麗に私の思ったことを全て破りやがったこのお人。
今現在の私めのご主人様でこざいます。ハイ。
「あの……サーリーナ様?わざわざ相手を怒らせるような言動はお控えなさった方がよろしいかと……」
「従者の分際で主の行動に口を挟もうというつもり?自分の立場を考えなさい愚か者!!」
愚か者は貴方ですよサーリーナ様……。
「てめえら無視してんじゃねぇ!!」
「!!」
遂に堪忍袋の緒が切れたのでしょうか、山賊の一人が半月刀を構え向かってきました。
「サーリーナ様の所為ですよ」
「どらぁぁぁ!!」
大声を出して、サーリーナ様に半月刀を振り落とす山賊。
「私は正しい事を言ったまでよ。護りなさい」
半月刀がサーリーナ様を切り裂く寸前に、私は山賊とサーリーナ様の間に入り込み、迫り来る鋭利な刃に手をかざしました。
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