第一章 開戦

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会議を終え、元老院議員が去った後、共和国海軍大将は自分の執務室に戻った。執務室は海軍の象徴である青い絨毯が床一面に敷かれ、本棚や甲冑が飾られ、壁には海図や共和国国旗が飾られていた。 長椅子に座った共和国海軍大将はため息を吐き、テーブルのハンドベルを鳴らして従兵を呼ぶ 「失礼します。」 ドアをノックして入室してきた従兵が海軍式の敬礼をすると海軍大将は自分のサインと元老院議員のサインが書かれた書類を封筒に入れて従兵に突きだし 「本領各軍港の共和国艦隊に通達、共和国主力艦艇は直ちにクレセント島へ回航せよ。と通達しろ。あとはこの書類を複写し、送り届けろ」 と言って従兵に渡すと従兵は 「はっ」 と言って敬礼して退室して行った。 後の行動は速い、従兵が総司令部の通信魔法施設に行って、そこの魔法兵に伝えると魔法兵は超距離通信魔法を発動して命令を伝える。 さらに従兵が封筒を士官に渡すと士官はその封筒を特殊な訓練をした伝書鷹に持たせて艦隊指揮艦の元に飛ばした。
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