第一章 開戦

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七星諸島 『アルムメント皇国』が統治する『ネーデル大陸』の東側にその諸島は存在する。大きな島がちょうど北斗七星の位置に連なってあることから命名されたこの諸島はアルムメント皇国の一大リゾート地であると同時に巨大な海軍の軍事拠点という一面を持っている。 時は1942年10月15日、この日、七星諸島では歴史に大きく影響を及ぼす準備が進められていた。 エメラルドグリーンの海に囲まれ、白い珊瑚礁の砂浜が広がり燦々と降り注ぐ太陽がその砂浜とヤシの木と海を一種の宝石みたいに輝かせ、地上の楽園情景をかもし出している。 そんな観光地情景がある一方、軍事拠点である軍港は、水深を確保するために珊瑚礁は大きく削られ、白い砂浜は分厚いコンクリートで覆われ、ヤシの木のかわりに商船に貨物を積むためのクレーンや倉庫、船を作るためや修理、整備するための大小のドックが存在している。 そんな二面性を持つ七星諸島で現在多くの住民や人が集まっている場所は、意外にも軍港である軍事拠点の方にあつまっていた。
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