第一章 開戦

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赤松正二大将の発言によって議会の与党と野党は海軍案と陸軍案のどちらかを採択するかの論争となった。白色系、黄色系の政治家達の意見が議会を飛び交う 「静粛に、静粛に」 議長がせいして議会が静かになった中、初老の白色系の政治家が立ち上がった。 「皆さん、陸軍案、海軍案は関係なく私の話を聞いてください。」 彼の言葉に議会の政治家達が静まると彼は壇上に立つ 「皆さんは我々白色系皇国人の歴史を知っておりますでしょう。我々白色系皇国人は元々共和国の地で魔力を持たざる者として魔力を持つ共和国人に迫害された歴史があります。」 初老の白色系政治家が話したのは皇国人なら誰でも習う白色系皇国人の歴史である。政治家は続ける。 「我々の祖先はあるものは西に移動して帝国の基礎を作り、この地に逃れた我々の祖先は天皇陛下殿の見心と黄色系皇国人の方々のおかげで我々は白色系皇国人としてこの地に根付くことができました。しかし、我々魔力を持たざる者がいなくなったとたん、共和国人の彼らはどう思うでしょう。おそらく魔力を持つ共和国人は自分達を最優秀種族として崇めているでしょう。」 初老の白色系政治家は壇上を強くたたき 「私は1人の皇国人として皆さんに問います。今ここで海軍案をとれば共和国は講和を無視して共和国は皇国に対して攻撃し、魔力を持たざる私たちを根絶やしにするでしょう。我々が今なさらなければならない事を今一度考えもらいましょう。」 と力強く、はっきりと言った。彼に反対する議員はもはやいなかった。
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