107人が本棚に入れています
本棚に追加
1942年10月20日
七星諸島を出航した皇国輸送船団がフィルメン共和国指定国境線に侵入した事が共和国議会と共和国総合軍司令部に届けられた。
『フィルメン共和国』とは北半休に存在するユーフラティス大陸の東側に存在する魔法大国である。大陸中央はヴォルケン山脈によって西側の『ヴィルギア帝国』と隔たれている。
共和国と言う名前の通り、共和制を採択しており、共和国人であれば誰でも下級議会に参加して発言することができるが議会を仕切り、最終決定権を持つのは元老院と呼ばれる最高議会である。
共和国は魔法大国と言われるだけあって魔法を利用した物がたくさんあるが、科学が発展しなかったために軍や文化、建築物には近世に近い物がある。
共和国首都『ラタトスク』の郊外、深い森林に囲まれた所に共和国総軍司令部が存在する。五方星の形をしている掘りが目をみはり、堀の内側にはレンガ作りの建物や倉庫が建ち並んでいる。
そして、今ここの共和国総会議室で共和国元老院議員を中心に共和国陸軍と海軍、航空軍の大将らが集まって皇国の対策を始めていた。
最初のコメントを投稿しよう!