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*序章*如月結菜の日記より
一冊目
書かれてあるのは娘の名前
日記の冒頭
「この日記を読んだあなたへ。
私はこの世に生まれてきてはいけない人間でした。
一番大切で愛していた…そんな人を失ったのも全ては私のせい。
私が元凶。
これ以上私は罪を重ねたくはありません。
なので私はもう自分のこの体を手離そうと思います。
お母さん…こんな出来損ないでごめんね。私が死ねばお母さんも苦しまずにすむよね?
蓮…
ありがとう…
これからの人生、私の分までなんて言わないけど、幸せに生きてね!
お父さん…
あんただけは一生許さない。この手で殺せなくて本当に残念です。
あなたの血が流れてると思っただけでいつも死にたくなった
茉里
あなたにいじめられたこと、忘れない…
あなたの家庭を壊したのは私じゃない。
ただ詩織のことは本当にごめんなさい。
捺
まじごめん。
私は心配するふりをしてあなたを自殺に追いやろうとしてた…。
どうか私がいない世界で、あなたはもっと生きる希望を見つけてください。
たかひろ
あなたが大好きです。
あなたがいなくなってから一度たりとも忘れたことなんてなかった…
もっとたくさんお話したかった。
助けられなくて本当に本当にごめんなさい。
あの時止めれば私達、もっと違う風に生きることできたんじゃないかな…
生まれ変われたら、今度こそ一緒になりたいです。
たかひろをいじめた人達…あなた達が心底憎いです。
たかひろをあんなに追いつめたのは自分達だって気づいてますか?
あぁ…私、まだやり残したことが…
悔しいです
あなた達を殺してやりたい。
でも待っていてください。いつか必ず…私はあなた達に罰を下しに戻ってくる。いつになるかはわかりませんが…
私はこの罪滅ぼしをしに必ず生まれ変わる
首を洗って待っていやがれ!!
この日記を読んだ皆さん…私はおかしいのでしょうか。
どうか見てください。
私の復讐戦。
私の力になってくれますか?
こんな…私の復讐戦につきあっていただけますか?」
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