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久しぶりの再開に笑顔を見せるミラン。
だが、いつまでも喜んでばかりいる事は出来ない。
それでもミランは嬉しかったのだろう。
すぐに祝宴の場が設けられていた。
色とりどりの豪華な料理が並べられていく。
本来なら、ここでゆっくりと食事をしている場合ではない。
そんな事は全員が分かっている。
それでも並べられた料理を目の前にして、断る事は出来なかった。
「相変わらずの豪華な料理が並ぶんだな」
フリックはテーブルに並べられた料理を見て呟く。
シオンとライラは、言葉も出て来なかった。
「食事もいいが、飲み過ぎるなよ。大事な話が残っているかなら」
「分かってますけど……」
フリックに言われたシオンは、ライラをチラリと見た。
そのライラは目を大きく見開き、呆然としている。
「ライラ?」
シオンはライラの名を呼んだ。
「あ、あぁ……」
そんなライラは、始めてみる豪華な料理に驚く事しか出来なかった。
「本当に……」
「何か言った?」
「本当に凄いなと思って……」
砂漠の暮らしが長かった2人には、夢を見ているような感じだった。
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