王都炎上

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-- 「一体、何が起きているんだ!」 「また、戦争が始まるの?」 そんな不安がる人々の声が薄暗いホールの中で響いていた。 その人々の声に、祭壇から見つめる神官達。 何か言う訳でもなく、ただ、黙って両手を胸の前で握っていた。 「神官様、戦いが始まるのですか?」 1人の民が祭壇に近付きながら言った。 だが、その問いに答える事は出来ない。 神官達も何が起きているのか分からないのだ。 「皆さん。今は祈りましょう。この大地教団が争いに巻き込まれる事はありません」 確かに大地教団に争を仕掛ける事は少ない。 大陸中に勢力を持つ教団は、それなりの戦力を持っているのだ。 また、平和の象徴として君臨している為、わざわざ争いを仕掛ける者は居ない。 「大地教団が争いに巻き込まれる事は無いと、何故言える?」 その時、人々の不安を煽るようにアキュアの声がホールに響いた。 「大地教団は確かに平和な象徴だ。それでも、争いが起きるのは何故だ?」 アキュアの言葉にホール中が静まり返っていた。 「まぁいい。今はそんな事より聞きたい事がある」 アキュアは祭壇に上がると、神官の前に立った。
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