王都炎上

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「何だこの女は……」 ライラの強さに後ずさりをする男達。 その男達に容赦ない一撃をライラは与えていく。 「逃げれると思うな!」 ライラはそう叫ぶと、更に剣の鋭さが増していった。 「合図を!」 1人の男が先端に炎を着けた矢を空に向かって放った。 「ちっ!」 ライラは舌打ちしながら、その男の首を切り落としていた。 「貴様達はオデッサの私兵か?」 生き残った2人の男に剣を向け、ライラは大きく振りかぶった。 そして一気に間合いを詰めると、一瞬にして2人の男は地面に倒れた。 「合図をされたのはマズかったな……。急がなければ新手が来る」 ライラは刃に着いた血を振り払うと、先に行くミランを追い掛けて行く。 そのミランは、何とか目的の船に辿り着いていた。 「女王様、出航の準備は出来ています」 「ありがとうございます」 漁船の中では大型に入るその船にミランは乗り込んだ。 少し生臭い気もするが、贅沢は言えない。 一緒に来た使用人も順番に船に乗ると「帆を上げろ!」と、威勢のいい声が響いた。 「少し揺れますぜ」 その言葉と同時に、漁船はゆっくりと動き出した。
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