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「美しい……」
アキュアを見たオデッサの感想だった。
「やはりあの時、お前を眠らせて正解だったな」
オデッサは下心を隠そうともせずにアキュアを舐めるように見つめていた。
「早くワシの所に来い」
オデッサは着ていた服を脱ぎ始めていた。
「ふん……。あのオデッサ卿も欲の塊と化したか」
アキュアは怒りが湧き上がって来るのを感じていた。
「そんなに私が欲しいか?」
「当たり前だ!お前みたいな美しい女はそうは居ない。今よりワシの奴隷として一生を捧げるのだ」
そして、オデッサはアキュアの羽織りに手をかけた。
そのまま脱がそうと力を込めた時、凄まじい衝撃がオデッサを襲った。
「オデッサ様!?早く女を取り押さえろ!」
その言葉に兵士たちがアキュアを取り囲む。
「私は言わなかったか?」
複数の数の兵士に囲まれたアキュアだったが、眉1つ動かさない。
余裕の表情で兵士を睨み付けていたのだ。
「オデッサに付き従う者は、誰であろうと死を迎える事になる」
アキュアは何が起きたのか分からないと言った顔をするオデッサに詰め寄って行った。
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