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「そうねぇ、すぐ側で一緒に戦うのはきっと無理があるでしょうけど、でも何らかの協力があるなら助かるはずだわ」
「魔界の王族ともなれば、天使も悪魔も本気で戦わなければならないし、そうすると羽を出さないわけにはいかないからね。そんなことでお互いにダメージを喰らってる余裕はないわね」
ああそうか、とレンは言われて気がついた。普段からリヒトやヨミトと関わっているから気付けなかったけれど、本当ならお互いに害を与え合う存在なのだ。ヨミトと戦った時、羽を出していてリヒトやリリスに近づけなかったことを思い出す。
「だったら、悪魔たちには魔界でその悪魔の仲間たちを倒してもらえばいいんじゃないかしら。多分手下を魔界から召喚する術くらい使うでしょうし、魔界からの援軍を防いでもらえばかなり助かるでしょう」
リズが柔らかな美しい笑みでレンを覗き込むように見つめる。
「なるほど。そうですね。それなら共闘だけどお互いに傷つけ合ったりはしなくて済みそうですね!じゃあ早速伝えて来ます!」
嬉しそうに立ち上がるレンを母は優しく見ている。ちなみにリズにはレンとリヒトのことをざっくり話してあるらしい。
「レン、今のあなたはまるで天界と魔界を繋ぐ架け橋のようね。それはあなたにしか出来ないことよ。しっかりね」
心の中で復唱してから、レンは花が咲いたみたいな笑顔で頷いた。
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