1194人が本棚に入れています
本棚に追加
夾「ふぅ。セーフ。怪我はありませんでしたか?」
霙「え?あ、ああ…………!?/////」
霙が見たものは少女マンガでお馴染みお姫様抱っこだった。
霙「な、なな何してんだ!?/////」
夾「顔、真っ赤ですよ。」
そういってそいつはクスクスと笑っていた。
霙「笑うな!!つーかさっさと降ろせ!!」
夾「あ、すいません。でもあなたに怪我が無くてよかったです。ニコッ」
その笑顔は不意打ちだった。
霙「////// 」
不覚にもこのあたしがドキッとしちまった。なんなんだこいつは!?
夾「ところでその小猫どうするんですか?」
霙「え?どうするってう~ん。家母さんが猫アレルギーだから飼えないし、かといってここで飼う訳にもいかないし。どうすっかな~。」
夾「だったら俺飼わせもらっていいでしょうか?」
霙「え?いいのか?お前の親反対とかしないのか?」
夾「本当に優しいんですね。」
霙「べ、別にお前のことを心配してんじゃなくて、こいつが心配なだけだ!勘違いすんな!!」
夾「アハハ。分かってますよ。安心してください。家は恋花さんが猫とか好きだから問題無いですよ。」
霙「そうかなら任せた。ちゃんと面倒見ろよ。」
あたしは小猫をそいつに手渡した。
夾「じゃあこれからよろしくね。ムーン。」
霙「ん?なんだ?ムーンって。」
夾「この小猫の名前ですよ。額の模様が月みたいでしょ?だからムーンです。」
霙「ふーん。確かに似てるな。」
夾「(ん?誰か来るな。)じゃあ俺はそろそろ行きますね。ではまた。あ、そうだ熊がらはどうかと思いますよ。じゃ」
霙「くまがら?………////!?あのヤローみやがったなーただじゃおかねー!!まちやがれ!っていない。」
気付いた時にはそいつの姿はなかった。
霙「変な奴。あ、名前聞いてない。まぁいっかもう会うことも無いだろうし。」
霙「まぁちったぁかっこよかった………かな。」
そのあとしばらくして二人はまた会うことになる。
最初のコメントを投稿しよう!