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あの日から一週間がたった。しかしあたしの頭からあいつが消える事はなく、むしろふと気付くとあいつのことばかり考えてしまう。授業も上の空だし飯もくうきもでない。この気持ちはなんだ?あたしはどうしちまったんだ?鈴に相談して今は放課後。
霙「と言うわけなんだが、鈴あたしどうしちまったんだろ。」
鈴「ねぇそれって恋じゃないのかな?」
霙「鯉?確かに鯉こくは好きだけど…」
鈴「霙、誰がそんな典型的なボケをしろと言ったかしら?」
霙「す、すまんビックリしてつい。」
鈴「で、名前は何て言うの?それとクラスは?」
霙「………わかんない………。」
鈴「わかんないって名前も?」
霙「………コクッ……」
鈴「はぁ~。呆れた。なんで聞かないのよ。」
霙「仕方ねぇだろ。気付いたらいなくなってたんだから。」
鈴「はぁ~仕方ない。捜しにいくよ霙。」
霙「捜すって誰を?」
鈴「決まってるでしょ!その一目惚れの相手をよ!」
霙「で、でもどうやって捜すんだよ?」
鈴「とりあえずその人のことで覚えてるのは?」
霙「声と顔は覚えてる。」
鈴「じゃあさっそく捜しにいくわよー!!」
霙「ま、待ってくれ。」
こうしてあたしと鈴はあいつを捜しに出た。
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