初めての感情

2/3
前へ
/90ページ
次へ
あの日から一週間がたった。しかしあたしの頭からあいつが消える事はなく、むしろふと気付くとあいつのことばかり考えてしまう。授業も上の空だし飯もくうきもでない。この気持ちはなんだ?あたしはどうしちまったんだ?鈴に相談して今は放課後。 霙「と言うわけなんだが、鈴あたしどうしちまったんだろ。」 鈴「ねぇそれって恋じゃないのかな?」 霙「鯉?確かに鯉こくは好きだけど…」 鈴「霙、誰がそんな典型的なボケをしろと言ったかしら?」 霙「す、すまんビックリしてつい。」 鈴「で、名前は何て言うの?それとクラスは?」 霙「………わかんない………。」 鈴「わかんないって名前も?」 霙「………コクッ……」 鈴「はぁ~。呆れた。なんで聞かないのよ。」 霙「仕方ねぇだろ。気付いたらいなくなってたんだから。」 鈴「はぁ~仕方ない。捜しにいくよ霙。」 霙「捜すって誰を?」 鈴「決まってるでしょ!その一目惚れの相手をよ!」 霙「で、でもどうやって捜すんだよ?」 鈴「とりあえずその人のことで覚えてるのは?」 霙「声と顔は覚えてる。」 鈴「じゃあさっそく捜しにいくわよー!!」 霙「ま、待ってくれ。」 こうしてあたしと鈴はあいつを捜しに出た。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1194人が本棚に入れています
本棚に追加