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僕はきっとこれからも変わらない日々をすごしていくだろう…………
「最後に瑞季君に質問です」
「なんでしょうか?」
長いインタビューがやっと終わるのかと内心ホッとしつつ僕はそれを雑誌記者に気づかれないよう軽く微笑む。
正直僕はインタビューは嫌いだ。特に今日のは。
今回の映画のことについてのインタビューだったくせに半分くらいは僕のプライベートについてのことが多かったように思える。
「瑞季君にとって桜って何ですか?」
雑誌記者はほんのり頬紅くして僕に問いかける。
僕にとって桜って何か………
この質問は映画の内容的にもそっている内容で僕の中でも模範的解答は出来ているが僕は…………。
「一番嫌いな華です」
今までにないくらいのとびっきりの笑顔で答える。
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