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今日もまた面倒な一日。
授業が長々と続き、ただ眠い時間が続く。
俺はボーっと外を眺めていた。
花梨に小突かれているのにも気がつかずに。
「ちょっと。雄樹君。当てられてるよ?」
・・・現実に引き戻された。
「こら!古谷!聞こえてるのか!この問題を解け!」
やっべえ・・・わかるわけがない。
赤点常連の俺にこんな問題解けるかっ
「y=2x+8だよ。」
「・・・・y=2x+8。」
助かった。マジで危なかった。
「サンキュー。花梨。」
「どういたしまして。」
普通に助かったぜ。数学とか意味不明だし・・・
そしてまたしても空を眺め続ける俺。
頭に浮かぶのは、橋で出会った少女の顔。
なんなんだ?俺は・・・
ようやく今日も終わった。さあ・・・・
「ちょっと待った雄樹君。掃除サボる気?」
う・・・見つかった。
「ま、まさかぁ。ちゃんとやって帰るに決まってんだろ。」
「よね。これよろしくね。」
モップと雑巾とバケツを手渡される。
全部俺にやれと?
「多くないか・・・」
「サボろうとしたんだから、文句言わない。」
「はい・・・」
やれやれ・・・花梨はほんと男勝りだな
「な、に、か・・・?」
「なんでもないです。」
目が不気味に光る。お前はターミネー○ーか!
「さぁ、さっさとやった!」
・・・やっと終わった。疲れたし・・・
HRもついでに出てくか。しょうがないしな。
「雄樹君。今日は・・・寄ってく?」
「んあー・・今日はいかんわ・・。明日行く。悪いな、花梨。」
「私はいいけど・・・綾芽ちゃんが会いたがってたよ。」
「そーだな・・・。まぁヨロシク言っといてくれ。」
「あはは、何それ。自分でいいなよ。明日ね。」
「おう。」
そうだ・・・そういえば俺は病院にもいかなきゃいけないんだな。
けど、やはり病院は嫌いだった。
姉さんの記憶が、よみがえってくるから。
だが、そうも言ってられないんだな。
明日はちゃんと行こう・・・。
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