4人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
「雄樹兄さんー。そろそろ起きてよお。」
「眠い・・・もっと寝させてくれ・・・」
雪が降り続き、寒くて夜なんてまともに寝れたもんじゃない。
眠すぎるぜ。後10時間は寝る・・・ってあ!!!
「ガバ!!!」
「まぶしー・・・」
布団を取られたようだ。朝日が俺の瞳の中へと零れ落ちる。
「起きてっていってんじゃん。私だってもうおなかすいてるんだからね!」
しょうがないなぁ・・・俺は目をこすりながらシブシブ起きた。
「わかったよ・・・着替えたらすぐいく。先言っててくれ。加奈。」
ふと顔を上げるとすでにそこに加奈の姿はなく。
階段を下りる音が聞こえてくる
ふ・・・・甘いぜ加奈。
俺はすかさず布団を拾い再び眠りについた。その瞬間・・・
「バフッ」
枕を投げつけられる。
「いってー!」
「・・・・そんな考えが読めない程甘くないから。早く降りてきてよお。」
「わかったわかった。」
ようやく着替えも終わり朝食も食べて学校へ行く時間。
「行ってきますね。美沙さん。」
「行ってくるね。お母さん。」
毎日通りなれてるこの通学路。
加奈と2人で行くのがもう最近の日常だ。
ただし加奈は・・・
「あ、わ、わ、・・・・」
最初のコメントを投稿しよう!