導き

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「雄樹兄さんー。そろそろ起きてよお。」 「眠い・・・もっと寝させてくれ・・・」 雪が降り続き、寒くて夜なんてまともに寝れたもんじゃない。 眠すぎるぜ。後10時間は寝る・・・ってあ!!! 「ガバ!!!」 「まぶしー・・・」 布団を取られたようだ。朝日が俺の瞳の中へと零れ落ちる。 「起きてっていってんじゃん。私だってもうおなかすいてるんだからね!」 しょうがないなぁ・・・俺は目をこすりながらシブシブ起きた。 「わかったよ・・・着替えたらすぐいく。先言っててくれ。加奈。」 ふと顔を上げるとすでにそこに加奈の姿はなく。 階段を下りる音が聞こえてくる ふ・・・・甘いぜ加奈。 俺はすかさず布団を拾い再び眠りについた。その瞬間・・・ 「バフッ」 枕を投げつけられる。 「いってー!」 「・・・・そんな考えが読めない程甘くないから。早く降りてきてよお。」 「わかったわかった。」 ようやく着替えも終わり朝食も食べて学校へ行く時間。 「行ってきますね。美沙さん。」 「行ってくるね。お母さん。」 毎日通りなれてるこの通学路。 加奈と2人で行くのがもう最近の日常だ。 ただし加奈は・・・ 「あ、わ、わ、・・・・」
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