#O.プロローグ

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  ルオード 「さよなら、みんな。……あーあ、消えちゃった。みんな僕らだけ残して、いなくなっちゃったよお、伯爵」 ―消えていく仲間を寂しそうに見つめ、つまらなそうに呟く― リュミエール 「心配することはあーりません、ルオード。彼らは必ず、転生してわたしたちの元へ集う運命なのでーす」 ―感情のない笑顔でルオードの肩に手を置き、平坦に喋る―  ルオード 「ねえ伯爵ぅ、僕はどうして消えないのぉ?みんなと同じように、消えないの?」 ―純粋に疑問に思って― リュミエール 「それはあなたが核だから、ですよ」 ルオード 「核?核って、なに?」 リュミエール 「核は核、です。いつかあなたにもわかるときがくるはず」 ルオード 「そっか。核、か…。ふふふふっ」 ―嬉しそうに笑う―   __  
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