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― 現在 クリュエド学園
ロータリー科 寮 ―
クレハ
「……はっ…。夢、か…」
―夢から覚めたあと上半身だけを起こし、額の汗を手で拭う―
クレハ(M)
「最近、昔の夢をよく見るな…。思い出したくないのに…どうして…」
ソーマ
「おーいクレハー。起きてっかー起きてなかったら踏み潰すぞー」
―特に感情を込めずに流して―
ノックもなしに現れるソーマ
クレハは上半身を起こしたまま、
表情を変えずに言い放った
クレハ
「寝てる」
―ソーマとばっちり目を合わせたまま、キリッとして―
ソーマ
「…嘘つけ殺すぞ」
クレハ
「…殺せば?できるんならね」
―バカにして―
ソーマ
「両手両足に大量のケチャップくくりつけて海に沈められるか、両膝打ち抜いて動けなくなったところをヴァルキュリーたちの前に差し出してやるか。好きな方を選べよ」
クレハ
「前者ね。」
ソーマ
「ほー。即答の理由は?やっぱりお前でもヴァルキュリーは怖いか?」
クレハ
「前者だと、あんたも道連れになるから」
―ニヤリと笑い―
ソーマ
「は?」
クレハ
「ケチャップを愚弄するような真似をして、アルベインさんが黙ってると思う?」
ソーマ
「アルベインさんなんかを俺が怖がるとでも思ったか?たかがケチャップぐらいで大袈裟なんだよあの人は」
クレハ
「…たかがケチャップ…?はい死亡フラグ」―肩をすくめて―
ソーマ
「あ」
クレハ
「アルベインさんに知らせないとね。ソーマが2回もケチャップを侮辱しましたよって」
ソーマ
「ちっ、あの人をケチャップのことで怒らせると面倒なんだよな…」
クレハ
「それが嫌だったらさっさと出ていきなさいよね。何の用があったのか知るつもりもないけど、わたしは寝覚の悪ーい夢を見てしまって今とても眠たいの」
―不機嫌だけどさらりと―
ソーマ
「知るつもりもねーのかよ。俺はただ、やつがお前を呼んでたから呼びに来ただけだっつの」
―少しむっとして―
クレハ
「すーすー」
―ガチ寝―
ソーマ
「…こいついつかまじで殺す」
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