#O1.

6/15

17人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
    ― 寮 クレハ自室 ― アルベイン 「おいクレハ。起きろ」 クレハ 「ん…んん…?アルベインさん…?」 ―目をこすりながら身体を起こす― クレハ(M) 「ソーマの馬鹿がいなくなったと思ったら今度は人相が悪い無愛想なヘビースモーカーのケチャラーかよ。」 ―不機嫌そうに― アルベイン 「……全部聞こえてるぞ」 ―少し青筋をたて― クレハ 「えっ!?アルベインさんわたしの心が読めるんですか!?なにそれエスパー!?」 ―心底驚いたように― アルベイン 「…口に出してたぞ」 クレハ 「ほあ?あらら、そうでしたか」 ―あっさりと― アルベイン 「どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって…」 クレハ 「で、アルベインさん。わたしに何か用ですか?」 アルベイン 「ん、あ、ああ。お前あいつと仲良かったよな?」 クレハ 「あいつって誰ですか。そんな三人称だけで誰かを特定できる人がこの世界にいると思ってるんですか?」 アルベイン 「……ヴェインだ」 ―悔しそうに― クレハ 「ヴェインですか?ええ、仲いいですけど…ヴェインがどうかしたんですか?」 アルベイン 「その…なんだ。今朝学園から任務の要請が来たんだが、人手が足りなくてな」 クレハ 「自分で頼みに行けばいいじゃないですか。どうしてわざわざわたしが…」 ―ベッドから降り、そっぽを向いて―  
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加