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ヒナside
「ヒナー、」
授業の休み時間
こんなクソ暑い中
背中に更なる温もりを感じた
「何やねんすばる、暑いのに抱き付くなや」
「ごめんごめん(笑」
後ろから俺に抱き付いてきたすばるは
俺の素っ気ない返事に
笑いながら謝る
「で、何?」
「んー、サボらへん?」
すばるがサボろうっていうのは
いつものこと
「すばる、そんなんで大学に上がれるんか?」
「大丈夫やって、ヒナがいてれば」
「ははっ、ありがと(笑」
「サボる言うてもな、ただサボる訳やないねん」
俺が不思議に思い振り返ると
笑っているすばる
「プール入ろうや」
「まだ他のクラス授業あるんちゃう?」
「大丈夫、もうないって」
「ほんなら…、」
「な、入ろうや」
たまたま今日は
体育の授業がない
こんな暑い中で
俺はスッキリしたいとも思った
「分かった
やけど、サボるんは今日だけやからな?」
まぁ、
今日だけなんて
すばるは聞かへんけど
「ホンマか!
ほな着替えて行こうや」
そのまま
すばるに腕を引っ張られて
教室を出て
プールに向かい
着替えた
.
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