1051人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
ヒナside
「すばるー、」
すばるが
授業をサボった
まぁ、
いつものことやけど
大体すばるがいる場所は同じだから
そこに俺は向かう
「おーヒナ」
向かった場所は屋上
ドアを開けると
すばるは仰向けに寝転がりながら
俺に手を振っている
「おーヒナやないやろが、またサボって…」
俺は言いながら近付いて
すばるの隣に腰を降ろす
「やって暇やねんもん、授業分からへんしさ」
「分からんかったら、俺が教えたるんに…;;」
「ありがと、今度教えてや」
「おん、もちろんやで」
すばるの髪をくしゃくしゃ撫でながら
笑って言った
「そんなことよりさ、」
「ん?」
すばるの腕が
俺の首に回された
「してや?」
「は?」
耳元で言われる
「信五の、欲しい…っ」
顔を赤くして上目遣いで
すばるは俺に言った
「ここでやるんか?」
「ええよ、どうせ今授業中やんか」
早くって言わんばかりに
すばるは俺にぎゅっと抱き付いてくる
「積極的なすばるも嫌いやないで?」
ニッコリ笑って
すばるの後頭部を引き寄せ唇を奪った
.
最初のコメントを投稿しよう!