慰め

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「ちょ…っ、ここではアカンて」 「何で? 場所なんて関係あらへんやん もう俺もガマン出来へんねん」 抱き締めたまま 俺は亮ちゃんの首筋に顔を埋めて 小さくキスを落とす 「ぁ…っん…忠義…やめてや」 それだけでも ピクッと震える亮ちゃんの体 「俺がこんなんなってんのに、やめて言うん? 亮は酷いな、絶対やめへんよ」 「…っする…んやったら、中で…しよ?」 「ホンマ?」 訊くと 恥ずかしそうに俺を見て頷いた 「んふ、ありがとう」 「ここでしたら どうなる思てんねん…」 少し焦った顔で 亮ちゃんは呟いた 「どうにもならへんよ ただ、亮ちゃんのかわええ声が廊下に響くだけ」 「教室とかでするよりも、もっと恥ずかしいやんか…」 微笑んで言うと 亮ちゃんはまた顔を真っ赤にして言った 「…んで、どうするん? どうやって中入る?」 「どうするんか…、こうするわ」 俺は携帯を出して 村上くんに電話を掛けた .
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