1051人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
ヨコside
「よかったー、誰もいぃひん」
今日は七夕
七夕やし、天の川見るか
てヒナが言ったから
屋上に二人で来た
「そらいないやろー(笑」
「何で？」
「そら、な…(笑」
「言えやヨコー」
「子供、みたいやんか？」
「ふはっ、たまにはええやんか
ヨコやってまだまだ十分子供やと思うけどな？」
「悪かったな、」
「言い返すとことかな(笑」
ヒナは笑いながら言って
床に寝転がった
「今年はちゃん天の川が見れたな」
「おん」
俺もヒナの隣に寝転がった
去年は
曇っていて天の川が見れなかった
「ちゃんと織姫と彦星、出会えたかな？」
「出会えたんちゃう？」
「俺も、ヨコと出会ってよかったわ」
空を見ながら
ヒナが言った
「…ありがとう」
「侯、」
ヒナがゆっくり起き上がった
「おいで？」
微笑みながら
ヒナは両手を広げた
「おん、」
俺はヒナに近付いて跨がって
向き合う形になる
.
最初のコメントを投稿しよう！