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「痛…!」
突然なにかが頭に当たった 九条信也は、おでこを擦りながら電気を付けた。
「何だよ…急に…」
寝ぼけながらも、落ちた物を探す。
「っん?何だよこれ?」
彼は 落ちている物を手に取った。そこには、見たことのない
手鞠が落ちていた
「なぜに手鞠??」
彼は手鞠を取り下の階に居る住民に聞こえないようについてみた。すると、足元に着いたと同時に手鞠はコロコロと部屋の角に転がって行った
「あれ!?」
さっきまで付いていた電気が消えた
「あれおかしいな?」
信也は、電気を付けようとしたが全く電気がつかない
「…まぁいいか」
信也は、手鞠を取りに行った。
すると手鞠は誰もいない部屋の角でバウンドしはじめた。
目の錯覚だと思い目を擦りながらもう一度見たするとそこには、小学生ぐらいの女の子が、血の付いた白いワンピースを着ている
信也は、そこでヘタリと座り込んだ
「……」
信也は、震える手を押さえた。
「…あんたがた……ひごさ……くまもとさ……」
消えかけの声が耳に入ってきた
「っひ!」
彼は驚き後ずさった
後ずさったと同時に女の子もこっちによって来た
「…くま…もと……………」
「く、来るなー!」
すると少女の顔は、みるみる暗くなった
フッと少女がいなくなった
「な、なんなんだよ!」
今にも出そうな 涙をこらえ叫んだ。
「……続き教えて」
すると、彼の手に白い手が ガッシリと掴んだ。
そして、ゆっくりと顔を近ずけてきた。
さっきまでよく見えなかったが、これでようやくハッキリと見えた。
右目は潰れ 唇は開く切れている
「…っあ…あ…い、いやだ…」
信也は、恐怖に体を強張らせた
「…ねぇお兄ちゃうん…いっしょにあそぼぅ」
信也は、気を失った
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