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「...ぁ?あぁ、沖田くんがね、教えてくれたの」
まぁ、そのプレゼント、中身はマヨだけどな、と笑いながら席を立つ銀時を、嬉しさやら恥ずかしさやらで心臓の落ち着かない土方が見詰める。
「....沖田くんがね。もう一つ教えてくれた」
「...?」
土方を振り返り、ニヤリと笑い、自分を指差す。
「土方くんも、物好きだなぁ」
「...っ!!」
思わずガタンと身を揺らした土方を見て笑い、そのまま歩き出した。
「誕生日おめでとうね、土方くん。..わざわざ銀さんからのプレゼント、無駄にすんなよなー」
銀時の去った後、沖田に気付かれていた焦りや、銀時に気持ちを知られた焦りで爆発しそうな心臓を押さえつつ、プレゼントを見る。
と、箱に小さく何か書かれてあるのを見つけ、大きく目を見開いた。
「──万事屋!!」
万事屋への帰り道を歩き始めていると、後ろから息を切らせた副長さんが追ってきて。
気付くのが早いなぁ、と思わず笑って歩みを止める。
「..っお前に...っ伝えたいことがある──!!」
箱に記したメッセージ。
『俺もお前も似た者同士。頭ん中は一緒らしいな、どこまでも』
お互いに、厄介なヤツに惚れちまったもんだ
了
(土方さん、Happy birthday!)
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