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一瞬でいいその瞳(め)で私を見つめて
今は前を向かないで
何も考えずに抱き締めていて
空が曇っても
土砂降りの嵐になっても
晴れ間から天使の梯子(はしご)が差し込んでも
優しく甘い口づけを残して私の脆い(もろ)口から不安な台詞が溢れそうだから
あなたが少しでも見えないとこの手からこの淡い恋が零れ落ちそうで…
あなたの声が聞きたい
「愛してる」じゃなくていい
「守ってやる」なんて無理して格好つけなくていい
「おかえり」や「おはよう」
みたいなあなたがそこにいるような当たり前の言葉でいいから
この瞳に…
あなたを映して 泣きながら
移ろいやすい人の気持ちを思いながらあなたに『愛してる』と呟くの
生涯 生まれ変わっても
ずっと… ずっと…
あなたが好きだと
日差しに照らされて穏やかに微笑んでるあなたにはとても言えないけど
本当はとても私は弱いの
不安で不安で怖い
いつ瞳(め)の前からあなたが消えるのだろうと
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