恋2話★学校めんどうせ―ヨ★

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  ―――数分後。 「ほらよ…。ポカリだ。」 「わ~。ありがと~。」 チッ…。 なんか納得いかねぇけど、俺は飲み物を渡すとすぐさま地面に寝転がる。 つか名前も知らねえ野郎に、なに俺は揺すられてんだよ…。 「ねぇ…。 さっき自分は〝神城優輔〟 て、言ったよね?」 「あん? そうだけ、どあんたにはどうでもいいだろ。 用は済んだんだ。 さっさとここから失せろよ。」 瞳を閉じたまま、少しキレ気味の口調で言う。 「あんた? わたしの名前は〝あんた〟じゃないんだけど? ちゃんと〝藤原鈴〟っていう。 かわいい名前がわたしにはあるんだけど。」 「あっそ! そりゃァそんな可愛らしい! 〝名前〟を名付けてくれた両親に感謝だな。」 あ―゙。 こいつと話してたらイラっとすんな。 つかいつまでここに居るつもりだよ…。 「ふーん…。 そんな態度とるんだ~。 しょうがないなぁ…。 学校中に優輔くんが盗み聞き…。」 「すずって名前すごい可愛い! まじ超ォ可愛い!!」 「クス…。 ありがと。」 だめだ…。 俺の脳みそが〝イライラ〟しすぎてパンクしそうだ…。 つか俺ってこの悪魔に遊ばれてねーか? あ゙―! 考えたら無性に腹立ってきた! 「ねぇ優輔くん。」 「あ゙ん゙?」 「〝恋〟したこと…ある?」 なんで俺を〝名前〟で呼んでんだよ…。 つかなに言ってんだ藤原わ…。 〝恋〟? どんな質問だよ…。 わけわかんねーやつだな。 「なんで藤原にそんなこと「〝鈴〟。」…あん?」 「飲み物を奢ってくれたお礼に優輔くんだけに、わたしのこと〝鈴〟って呼ばせてあげる。」 「はっ?」 「感謝しなさいよ? わたしのこと名前で呼ばせてあげる男の子、優輔くんだけなんだから。」 そう微笑む藤原は悪魔みたいな性格だけど〝表面〟はやっぱそこらの人気芸能人よりかは遥かに可愛い。 でもそんな表情見せられても俺は絶対、騙されねーッ!! 「でさ、優輔くんは〝恋〟をしたことあるの?」
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