恋1話☆幼なじみ☆

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「あん? 学校? 別に校長の話しがやたら長かったとか担任の話しも聞かずただボーとしてたぐらいだな。」 「それだけ?」 「うにゅ。」 美香がなにか疑った目で俺を見てくる。 由美の〝うにゅ〟発言はわけわかんねーけどな…。 「それだけって…。 ほんとにそんだけしか話すこと無ェんだからしょうがねーじゃん。」 「もぅ…。 もっとあるじゃん。 ほら、友達できたとか…その…女の子と…。」 「……。」 美香はなにを不安になってんのか知んねーけど…。 由美が、めっちゃ俺を疑な目でガン見してる…。 「友達かァ…。 あ、友達なら一人できたわ。」 「え? 誰?! 女の子?! 女の子なの?!」 「優しゅけ! 浮気はだめなの!!」 美香はお互いの吐息が掛かるほど顔をグッと近付けてきて必死に聞いてくる。 由美は俺の腕に〝ぎゅ〟っとしがみついてきたと思ったらわけわかんねぇ発言をした…。 「ちょ、美香! 顔近いって!」 「誰なの?!」 「……。」 由美にすごい見られてる…。 つーか、なんでそんな必死なんだよ…。 「男だって! 同じクラスの男と仲良くなったんだよ!!」 「ほんとに?! 嘘じゃないよね?!」 「……。」 だから…。 なんでそんな必死なんだよ…。 あと由美はそんな疑いな目で何度も俺を見ないでくれ…。 「まじだって!」 「ふ~ん。 なんか心配だな~。」 「浮気はだめなんでしゅ!」 俺なんか心配かけるようなことしたか? つか由美の発言が理解できねー…。 「そうね…。 ユウと同じ高校に通えないから心配だわ。」 「そうですね。」 あれ? 美月と奈穂美まで? 「なにが心配なんだ?」 「優くんが他の女の子と仲良くなっちゃうことがだよ!」 「は? なんで仲良くしちゃいけねーんだよ?」 「そ、それは…。 鈍感さんの優くんには秘密!!」 「優しゅけは鈍感さ~ん。」 「ふふ。 そう言うことよ。」 「ふふ、ですね。」 わけわかんねーよ…。
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