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「いただきます。」
4人。
「いただきます。」
俺は料理を口に含む。
やべ…。うま過ぎて感動だわ。
奈穂美の料理はまじ飽きねーわ。
まァほとんど毎日が仕事だから、たまにしか作ってもらえねーけどな。
つか作らすの俺が止めたんだけど…。
以前、仕事で疲れんのに無理して家のことまでするから熱だして倒れたんだよな。
何度も無理するなって言ったのに…。
ほんと健気な性格なんだよな。
「優くんなほが作るご飯おいしいね。」
「ああ、そうだな。」
「優しゅけ~。あーん。」
「ば、やめろ!」
美月。
「ふふ。」
奈穂美。
「ふふ。」
その後、賑やかで楽しい食卓が続く中、ご飯を平らげ。
楽しい食事タイムは終了した。
食べ終えた食器などは皆で洗い片付けを済ませる。
食後の歯磨きも済ませ部屋のソファーに腰掛ける。
さっきから美香と由美が眠たいのか、頭をカクッとさせる。
「お前ら眠たいんだろ?
自分の部屋に戻って寝ておいで。」
「ふぁ…あにゃ…うん…。
そうする。」
「ふにゃぁ…うにゅ…。」
そのまま美香と由美は自分の部屋に戻っていった。
余程眠たかったのか部屋に戻る最後の最後まで頭をカクッとさせていた。
その姿が正直めちゃ可愛イイ。
「私もそろそろ休まさせてもらいますね。」
「おう、おやすみ。」
「おやすみ。」
「おやすみさい。」
軽く会釈すると奈穂美も2階にある自分の部屋へと上がっていった。
リビングに残る俺と美月はソファーに腰掛ける。
隣に座る美月からは優しいいい香がする。
俺は美月を見ると、その端正な美貌につい見惚れてしまった。
「どうかしたの?」
「い、いや!
なんでもねー!!」
やべ―…。
見惚れてたなんて恥ずかしくて言えねーよ。
「ふふ…。変なユウね。」
美月は細くて綺麗な指を口元に近付け、クスクスと笑う。
その姿に一瞬〝どき〝っとしたことは俺だけの秘密だ。
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