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「俺なんて言ったんだ?」
「それは…。」
「あん?」
「教えないわ。ふふ。」
「はァ?
意味わかんね―し。」
なんかよくわかんないけど美月は凄く幸せそうに微笑んでる。
俺は俺で一人懸命にあの頃の〝言葉〟を思い出そうと頑張っていたが…。
またもや考えるのが面倒になった俺は考えるのをやめた。
「なァ教えてくれよ。
俺なんて美月に言ったんだ?」
「教えるわけないでしょ。
自分で思い出しなさい。」
そんなこと言われたらめちゃめちゃ気になってくるじゃんかよ…。
ん゙~…。
やっぱなんも思い出せねー…。
まァ俺のことだ。
大したことは言ってないだろう。
俺…。諦めんの早…。
「ユウが言ってくれたあの頃の〝言葉〟は私のたった一つの大切な〝宝物〟なのよ。」
「〝言葉〟が宝物?」
「ええ、そうよ。」
ふ―ん…。
〝言葉〟が宝物ねぇ…。
なんか理解できねーなァ。
俺の宝なんて今〝こつこつ〟溜め込んでるブタの貯金箱ぐらいだな…。
俺の宝…地味だ…。
俺がそんなことを思ってる最中。
美月は俺を見て優しく微笑み。
そっと口を開く…。
「ユウ…大好きよ…。」
別のこと考えていた俺は…。この言葉を聞き取ることができなかった。
「あん?
なんか言ったか?」
「いいえ。
なにも言ってないわよ。 ふふ。」
あれ―?
なんか言ってたような気がしたんだけどなァ…。
ま、きっと俺の勘違いだな。
「ふわぁ~…。」
やべ眠くなってきた…。
「ふふ。
眠気が襲ってきたようね。
部屋に戻ったら?」
「ああ…。そうするよ…。
ふわぁ~…。おやすみィ…。」
「おやすみなさい。」
俺は2階の自分の部屋に戻るとベッドに横たわるり瞼を閉じ、夢の世界へと旅だった…。
夢の世界ってどこだ?
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