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「あぁごめんごめん。
自己紹介がまだだったな。
俺は久藤春樹ってんだ。
よろしくな!
お前の名前も教えてくんねぇか。」
ふ―ん…。
久藤春樹ね…。
まァ悪ィやつじゃなさそーだな。
「俺は神城優輔だ。
で、なんで俺と友達に?
そんだけ積極的なら誰とでもすぐ仲良くなれんじゃね―のか?」
「まぁ…。
なんて言うか、直感ってやつ?
あと中学の時の友達が皆違う高校に行ったから俺、高校に知り合い誰もいねぇんだよ。」
へぇ…。
中学の友達がみんな違う高校ね…。
こいつも俺と一緒か。
つか直感ってなんだよ…。
わけわかんねぇ野郎だな。
「久藤って言ったけ?
まァ俺でよければよろしく。」
「マジで?!
友達になってくれんの?!
うほぉ―。超嬉しい!!
よろしくな!
それより俺のことは〝春樹〟って呼んでくれ。
俺は〝優輔〟って呼ぶから。
名前で呼び合った方が友達って感じだろ? な?!」
〝うほぉ―〟て、なんだよ…。
そんなに喜ぶ程のことじゃね―だろ。
でもまァ友達ができたことは俺も嬉しいけど…。
「あぁそうだな。
よろしく春樹。」
「おう!
よろしくな優輔!」
まあ第一印象は意味わかんねぇかやつ奴から始まったけど春樹はなんだか面白そうなやつだな。
「なぁ優輔。友達になった印しにお前にだけ俺の〝宝〟見せてやるよ。」
「宝?」
「おうよ!!
これ見たらマジで〝死ぬほど〟驚くぞ!!
いま見せてやるからちょっと待ってな!!」
そう言って春樹は鞄の中をごそごそとなにかを取出す。
つか〝死ぬほど〟驚くって…。
大袈裟過ぎじゃね―か?
「ジャーン!!
なんとこれは…。
あの世界中から〝美の女神〟と呼ばれる〝4人〟のうち一人の世界的アイドル〝杉本美香ちゃん〟のサインだぜ!
すげーだろ?! な?! なッ?!
羨ましいだろ~。」
ドーンと俺に豪快に見せ。
〝杉本美香〟のサイン(紙に印刷されてるだけの)を自慢する春樹…。
「それ〝本物〟じゃなくね…?。」
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