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「ば、バカヤローッ!
〝本物〟は家にちゃんとあんだよ!
しかも誇り、汚れ、朱文別などから護るためにちゃんとラッピングして額縁に〝保存〟してんだぞッ!!
〝本物〟なんて持ってくる奴この世の隅から隅まで探したっていね―よッ!!
わかったか―ッ?!」
「……。」
なんで俺めちゃくちゃ怒られてんの?
つかラッピングに額縁って…。
ただの〝紙〟に名前を書いてるだけじゃね―か。
おまけに隅から隅を探してもって…。
よくわっかんねぇ野郎だなァ…。
そんなにもの珍しいのか?
俺には全く理解できねーわ。
〝あいつ〟らのもんが…ねぇ。
「おい聞いてんのか?
あと優輔もこの地球に生きてる人間なら〝美の女神〟達の凄さ〝物〟の価値ぐらいわかってんだろ?」
凄さねぇ…。
まァ夜な夜な俺のベッドに忍び込んり、風呂を一緒に入ろうとするなどの凄さのことなら脳みそパンクしそうなぐらい知ってるけどなァ…。
「まさか優輔…お前…マジかよ…冗談だろ…?」
「あん?
なにが冗談なんだよ?
俺、一言も冗談なんて言ってねえし。
さっきから喋ってもね―ぞ。」
なんか知んねーけど春樹が口を〝ぱくぱく〟させながら青ざめた顔してる…。
「え――――ッ!!」
おいおい…。
青ざめたかと思ったら次は叫びだしたよ…。
ほんとわけわかんねー野郎だなァ。
「優輔ッ!!
お前マジで〝美の女神〟4人を知らねぇのか?!
ちょまじでシャレになんね―ぞッ?!」
「ん゙だよ?
誰も知らねぇなんて言ってねーだろ。」
だってあいつら俺の――‥。
「だ、だよなぁ―。
あはははッ。
〝美の女神〝様4人を知らねぇなんて世界中どこ探しても、そんな〝奴〟絶対絶ー対ッ!
いね―もんなぁ。
あはははっ。
マジ驚かせんなよ優輔~。」
‥――〝幼なじみ〟だかんな。
「おまえが勝手に先走ってただけだろうが…。
あ、でもさァ。
さっきから一つだけ気になってることがあんだけど…。」
「ん? どうした?」
「〝美の女神〟てなんだ?」
「……。」
あれ?
また春樹の顔が青ざめてる…。
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