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国家解体戦争より数十年…
支配者たる企業は、自らが汚染し尽くした地上を見限り、高空プラットフォーム
「クレイドル」を建造。
高度7000mの空に、新しい、清浄な生活空間を見出だしていた。
既に人類の過半は「クレイドル」に住まい、地上は、資源基地と、それを巡る戦いの舞台に過ぎなかった。
一方で、国家解体戦争において企業支配体制を確立した原動力…
人型兵器アーマード・コア「ネクスト」と、その搭乗者「リンクス」は
その圧倒的な力の、個体依存性に危機感を抱いた企業により、
企業機構「カラード」管下の傭兵として、地上に残された。
今や企業軍の主力は、
巨大兵器「アームズフォート」であり、
かつて戦場を支配したネクスト達は、薄汚れた地上で永遠と続けられる、経済戦争の尖兵と成り果てていた。
そんな腐敗した世界
とあるスラムに一人の少女がいた
幼いすぎる、物心すらつかない哀れな少女
空か地上かも知らない彼女は
ただひたすら自らの空腹を抑えるために盗みを働き続けていた
しかし、そう易々と上手くいくはずがなく
彼女は商人につかまり
高温の鉄板を首に押し付けられ
奴隷として従事していた
死んだ人間の肉を裂き、内臓を取り出し、血を洗い流す
またあの鉄板を受けたくない
ただ一つの恐怖に怯え、空腹を人間の死肉で堪えていた
ある日、彼女に高いAMS適正が発見された
商人達は生き残るために彼女を売り飛ばした
「アスピナ機関」
彼女はそこで乱暴にAMS適正手術を行われ、実験台として乱暴に扱われていた
被弾時の痛みを何回もその小さな身体に無理矢理叩き込まれ、脊髄の中に何かを流しこまれた少女
そんな彼女に救いの手が伸びた
「大丈夫だ。私を信じろ
絶対君に酷い思いはさせはしない」
彼女はその男の言葉を信じ
この地獄のような揺り籠から
羽ばたいたのであった…
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