*修学旅行*

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エレベーターでロビーに向かうとすでにほとんどの生徒が集まっていた。 私たちが班ごとに並ぶと学年主任の男性の先生が生徒たちの前に立った。 「皆さん、おはようございます。今朝早くに皆さんに集まってもらったのは急きょ東京に帰ることなったからです。」 皆から落胆の声が上がる。 当たり前だ。 今日と明日は皆が楽しみにしている名古屋市観光の日だからだ。 「以上っ!!尚、バスの予約が明日になっているのでタクシーで東京に帰ることになります。この名古屋から学校のある東京までの交通費は学校が負担します。…もう何台か入口に止まっているようなので班ごとに2人ずつになって乗って帰ってください。ではまず1組の1班から…」 それからその先生は順番にクラスと班番号、名前を2人ずつ言っていった。 名前を呼ばれた生徒は荷物を持ってタクシーに乗り、東京にある学校へと帰っていった。 「次、2組の5班。日向 恵と響 涙。荷物を持ってタクシーに乗れ。」 同じ班の私と恵がやっと呼ばれた。 私と恵は荷物を持ってタクシーに乗った。 「「お願いします。」」 私と恵は声を揃えて運転手の男性に言った。 「はい。では出発しますね。」 運転手の男性は笑顔でそういうとタクシーを出発させた。
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