流れ星のかけら

☆１０年前 秋葉原☆

梅雨とは思えない良く晴れた土曜の午後、秋葉原は相変わらずのでごった返していた。

メインである中央通りの歩道ではメイドの格好をした女の子達が"メイドカフェ"チラシを配っていたり、カメラを持っている外国人や買い物客などがひしめきあっている。

また、周りからはアニメソングやＴＶ等で聞いた事のある今流行りの音楽、大型電器店のＣＭソングや呼び込みの話し声、通行人の話し声など様々な音があふれいる。

昭雄はまるで初めて海外に来た観光客の様に周りをキョロキョロ見回しながら歩いていた。

東京へ移り住んで５年、一人暮らしを始めて３年になるが、勤め先の日暮里、国立博物館のある上野大好きな本の街神田神保町へは良く行くが秋葉原は初めてだった。