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「ここ・・・かな?」
中央通りから一本裏に入るとパソコンの部品など売っている専門的な店が多く、昭雄にとってはちょっと入りにくそうな所の一角に目的の店があった。
”PCシルバリー”
店の前で入るのを躊躇していると店の中から声がした。
「昭雄君くんかな?」
「はい。そうですけど・・・」
優しそうな少し年配の男性が
「やっぱり。さっき、賢一くんから電話があってね。そうじゃないかな?と思ったんだよ。」
昭雄が黙っていると
「紹介が遅れたね。私はこの店の店長で賢一くんとは長い付き合いでね・・・で、ノートが欲しいんだって?」
「はい。出来ればなるべく安いのを・・・」
と不安そうに言うと
「うん。聞いているよ」
と笑顔で答えてくれた。
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