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2-12
それから数日後、忙しい亜稀と予定を合わせて遊びに行った。
その日は亜稀は代々木にあるオレのマンションに泊まりに来た。
家の中なら、一目も気にする必要ねぇし…
この時は仕事以外では酒を飲んでいなかったので、殆ど素面だったけど、やっぱり抵抗は全く無かった。
それどころか、亜稀を好きなんだという事がハッキリと再確認出来てしまった。
朝になって「学校があるから」と言って亜稀が家を出て行くと妙に寂しくなった。
夜になれば店で会うんだけど…
よく考えてみると、今まで付き合ってきた彼女や、遊んでる女の子に対してだって、こんな感情持ってた事無いな…
それだけオレがマジじゃなかったって事なんだ。
こんなに好きでも、オレから「好き」だなんて言わない方がいい。
遊んでるだけ。
遊んでるだけな子に「好き」なんて言われてもウザいだけでしかない事は、自分も他で遊んでる分よく解ってる。
ホストなんかやってなければ、普通に大学生やって、普通に彼女も居て、余計な事考えないでありのままでいれたのかもしれないけど…
人の感情弄ぶこの仕事は、マジになった時結構酷だよなぁ…
オレはそこまで器用じゃないから、本気と遊びを上手く切り替えられない。
だから今彼女が居ないわけで…
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